新卒の内定取り消し最悪ペース、1997年度末の922人を超えるかも。その時、企業はなにをする?
最終更新日:2022/02/15
>>内定取り消し 悪質なら企業名公表を(中日新聞)
>>学生53人の内定取り消しをおこなった日本綜合地所
というのも97年度末以来、11年ぶりの最悪な結果を出すかもしれないからです。
2009年3月卒業予定の学生で内定を取り消された人数は11月25日現在で
大学生302人(75事業所)。
高校生も29人(15事業所)が内定を取り消された。
内定取り消しの理由は、
倒産が64人、
民事再生法適用が52人、
経営悪化・事業縮小が212人など。
引用元:フジサンケイビジネス
そして、厚生労働省が
「このままでは北海道拓殖銀行や山一証券が破綻した97年度末の922人を超える可能性もある」
と警戒を強めています。
こんなとき、企業はなにをするべきか?
エモーショナル採用(感情採用)をうたっている私の手法は、つねに内定している学生の感情を考えます。
内定取り消しをされた学生に対しては、先日、上記の記事で書いたとおりですが、内定取り消しをされていない学生の方が当然多い。
しかしもし、今回のようなニュースが広がると内定者はこう考えます。
「自分の内定した会社は大丈夫だろうか?
内定を取り消されたりしないだろうか?
不安だ」
「内定を取り消す会社はひどい」
いま、この記事を読んでいる新卒の内定者がいる経営者や人事担当者は学生がこれらの感情をもっていることを気づくべきです。
そして、気づいただけではダメで当然、内定者の不安をなくす義務があります。
「ウチはとりあえず、経営不振による内定取り消しはない」と社内で思っていても意味がありません。
大事なのは、内定者の感情です。
そして、新卒採用におけるポイントとして、学生のバックには常に保護者がいることを忘れてはいけません
「ウチの子の会社は大丈夫かな?」
と思うわけです。
ここまで書けば、内定者がいる会社として行動することは分かりますよね?
そうです。
内定した学生に
「経営不振による内定取り消しはないから安心してほしい。
ただし、卒業できなかったらダメだよ。
あと飲酒運転とかもダメだし、警察沙汰もダメだよ。」
と伝えることです。
安心を与えるだけではダメで、多少シめるところはシメテおく必要があります。
学生は就職が決まると、とかく油断をするものですからね。
内定者が留年することになったりすると苦労は水の泡です
飲酒運転のクセなども会社にもってこられたらたまりません。(これらを内定式でおこなったのであれば、必ずしもいう必要はありません)
内定者には安心を与えながらも
入社したときの事を考えて教育をすること
これが基本です
もし、内定者になにもしていない場合は必ずコンタクトを取りましょうね。
追伸
学生の感情をベースにしたエモーショナル採用の考えの基本を知りたいのであれば、こちらの資料をご覧くださいhttps://www.sr-inada.jp/mensetsu/
内定取り消しは今後、限りなく
「黒」に近づいていくでしょうね。
内定者の心理を汲み取った採用支援を
我々も行っていかないと駄目だと
再度考えさせられました。
御社のような採用支援会社からの
名前を出しての書き込みは初めてで
びっくりしましたヾ( ̄0 ̄; )ノ
新卒内定取り消しは単純に「経営戦略の甘さ」
と「労働法の無知」によるものだと思っています。
しかし、そのシワ寄せで人生を狂わせられる
学生はかわいそうですよね。
(まあ、そのような会社に入らなくて
良かったと言えば良かったのですが)
御社もぜひクライアント企業に、
内定取り消しの怖さをお伝えください。
そのような企業が増えることは、日本にとってとてもいいことだと思います。
またいつでもコメントお待ちしております