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学生53人の内定取り消しをおこなった日本綜合地所

公開日:2008/11/28
最終更新日:2022/02/15
非常に驚くべき規模の内定取り消しが起こった

新卒採用をしている企業は十分に気をつけてほしい

引用

http://mainichi.jp/select/biz/news/20081129k0000m040084000c.html
 マンション分譲大手の「日本綜合地所」(本社・東京都港区)が今月、
 いったん採用を決めた大学生53人全員の内定を取り消していたことが分かった。

 一部の学生が
 個人加盟の労働組合「全国一般東京東部労組」に相談して発覚、会社側も事実を認めた。

 企業が一度にこれだけの人数の内定を取り消すのは極めて異例。
 内定は雇用契約とみなされ、本来は簡単に取り消せない。東京労働局は同社に事情説明を求める方針。

 内定を取り消された都内の男子学生(23)によると、
 17日に人事担当者から「内定取り消しになってしまいました」と電話で通告があったという。

 理由については「財務状況が芳しくなくなった」などと説明したという。

 男子学生らは4~7月に口頭で内定を伝えられ、
 10月1日には会社主催の内定式にも出席。
 文書での内定通知も受け取っていた。

 相談を受けた全国一般東京東部労組は、日本綜合地所に説明と金銭補償などを求める方針。

 28日に会見した学生は「社風や社員の人柄に触れ、
 この会社を選んだのに裏切られた思いだ。
 怒りよりも悲しみの方が大きい」と語った。

 この学生は約30社を対象に就職活動し、
 6社から内定を得たうえで日本綜合地所を選んでいた。

 取り消し後に再び就職活動を始めたが、
 多くの企業が採用を終えており、厳しい状況という。

 日本綜合地所の広報担当者は、
 53人の内定取り消しの事実を認めたうえで
 「この1カ月で情勢が激変し、
 財務体質の改善が急務となった。やむを得ない措置だ。
 現在、個別に学生に説明している」
と説明した。

驚くべきは10月1日に会社主催で内定式を開催していたこと。

広報担当は

「この1カ月で情勢が激変し、
 財務体質の改善が急務となった。やむを得ない措置だ」

こう語っているが、普通の会社であれば決断したのはもっと前ではないか??



私は採用コンサルタントとして新卒採用の内定取り消しが大っ嫌いだ

大学卒の新卒を一人雇えば、
人件費+諸経費もろもろで年間350~500万円はかかる。


さらに教育担当の売上を一時的には減少させるわけであり、
53人雇えばどれだけの費用がかかるかは事前に計算できたはずだ。


せめて11月17日ではなくもっと早く学生たちに伝えてあげていれば
53人の学生も、内定を蹴った会社に連絡することもでき、
就職活動でリカバリーできたかもしれないのに・・・


内定取り消しは普通に訴訟に発展する


しかし、学生にそんな時間はなく悔しいだろうが、
そのようなことをしているなら就職活動に力を入れるべきだと思う



「内定取り消し」というツライ宣告を先送りにしたばかりに
企業イメージまで損なった結果となっている。


新卒採用をしている企業は重々気をつけてほしい。


新卒の就職活動は各社がヨーイドンでスタートし、
夏頃にはほぼ終わっているのだ。


学生たちの就職活動が成功することを祈る。


採用コンサルタントである私からの学生へのアドバイス


私からのアドバイス。

これほど大きな問題になったのであれば、
就職活動中に内定を断った企業に電話をし

「(会社名を出して)ニュースにもなりましたが●●から内定取り消しをされました。
 身勝手なことは重々理解しているが、もし採用試験を
 受けさせてもらえるのならお願いしたい」

という話をすれば、同情心からも人事担当者は経営陣に話をする可能性は高い。


あとは、リクナビなどを使わない就職活動をするのもよい


リクナビなどの転職サイトは
金がかかるために、すべての企業が使っているわけではない


「職種 + 求人」


などでGoogleやYahooで検索をすると、
採用活動をしている企業がわらわらと出てくる。


そこに対してコンタクトを取ってもよいだろう。


とにかく、考えていても始まらない。


折れた心を理解しながらも前を向いて
就職活動を再開するしかない


ちなみに、検索ワードで
「日本綜合地所 倒産」
という言葉が検索されているもよう。

業績不振からの内定取り消し → 経営が危ない

と踏んだ人たちが多いのでしょう


追伸:


以前、私のもとには新卒の内定取り消しをした企業から相談があった。
「内定取り消しをした大学生にたいして就職支援セミナーを開いてほしい」と
※企業としては学生に対して”ウチは考えてあげているんだよ”的なパフォーマンスを
 したいだけだからあまりお金はかけたくないという気持ちが見え見えだった。
 形ではなく結果主義のコンサルタントであり、
 応募者視点から会社の採用活動を変える私とは考えが合わず当然、契約は決裂。

 しかもその会社は、現在、別職種で求人活動を再開している・・・

 どこまで人材をバカにしているのか。



そうならないためにも
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学生側には、こちらだ

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追記
 日本綜合地所が対応をするそうだ。

 日本綜合地所が内定取り消しをした学生53人に100万円の迷惑料を支払う



 

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