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東北地方太平洋沖地震に関して健康に関する注意事項とメンタルヘルス|健康管理

  公開日:2011/03/14
最終更新日:2012/12/01

※この記事は約 7 分で読めます。

今回の内容が東北地方太平洋沖地震の件でお役に立つと思います。国立災害医療センターの精神科医 西大輔先生と、北里大学の和田耕治先生から情報を提供していただけました。

西先生からのメッセージ

医療関係者のなかで共有されている知識、資料等のなかで、皆さん、特に被災地の方々に少しでもお役に立てることがないかと思い、情報提供させていただきたいと思いました。

以下、国立災害医療センターの西大輔先生と北里大学の和田耕治先生からいただきました情報


震災後48時間が経過し、心筋梗塞が心配される時期に入っています。水が不足していることに加えて、トイレが整備されないこと等で水分の摂取を控える人が多いのがその原因です。特に高齢の方はこうした影響を受けやすいといわれています。

また、いわゆるエコノミークラス症候群による肺塞栓が増加する可能性もあります。

できる限り水分を十分にとり、可能な範囲で運動・ストレッチをして心筋梗塞・エコノミー症候群を予防してください。特に近くにご高齢の方がいらっしゃれば、そのことをお伝えいただければと思います。

それから、徐々に、精神的な不調を訴えてくる方が増えてくる時期でもあります。これに関して、トラウマティックストレス学会が各種資料を提供しています。
►http://www.jstss.org/info/info01.html(ページが移動か削除されたようです)

それから、米国疾病予防管理センター(CDC)が、スマトラ沖津波の経験から被災地の復旧に携わる人の健康のための資料をまとめています。それを和訳したものが下記です。

以下、米国疾病予防管理センター(CDC)の資料の和訳

復旧に関わる人は、様々な危険有害要因に警戒する必要があります。

復旧に関わる労働者やボランティアの方は適切な安全上の注意事項に注意する必要があります。 労働者の間で経験がない人もいるので、互いに安全を確保しながら作業を進めるべきです。

1)感電の危険性

自然災害の後に感電死が起こりえます。感電を防止するために、清掃活動に参加する者は、次の手順を実行することが求められます。

1.電気回路や電気機器の近くに水がある場合には、メインのブレーカーまたはヒューズサービスパネルの電源を切ります。電気は、専門の電気技師の確認が終わるまで、入れません。もし電気がオフになっていることが確認されない場合には洪水しているところに入らない、また地面のぬれているところで電気機器をさわらないようにします。絶対に切れた電線に触れないようにします。

2.ガソリンやディーゼル発電機を使用して建物に電力を供給する場合は、メインのブレーカーのスイッチまたはサービスパネルを、発電機の起動前に、「オフ」にする。これにより電力線の不注意による通電を防ぎ、感電から守ります。

3.電線が切れた地域での掃除などをする場合には、電気会社に連絡し、送電の停止などを行います。頭上の送電線の近くではしごなどを動かす際には特に注意が必要で、不注意な接触がないように細心の注意を払います。

2)一酸化炭素

津波のクリーンアップ活動に、ガソリンまたはディーゼル ポンプ、ジェネレーターなどの使用を伴うことがあります。これらの装置は無色、無臭、で致命的な「一酸化炭素」を発生するため、こうしたガソリンを用いる機械は屋外で使用し、屋内に持ち込まないようにします。室内においた場合の十分な換気を評価することは事実上不可能だからです。いくつか一酸化炭素中毒死亡は屋内か限られたスペースでガソリンエンジンの使用に関連しています。

3)筋骨格系障害

クリーンアップの労働者は、手、腰、膝、肩などに深刻な筋骨格の障害を起こすことがあります。
泥などを手で運んだり、建材を運んだりするときは特に腰痛への注意が必要です。こうした障害を
予防するために2人以上のチームを使い、一人あたり約25KG以上のものを運ぶのは避け、機械を用います。

4)寒さ

24℃以下の水につかったり、働いたりすると体の熱が失われ、低体温になります。
低体温のリスクを減らすためにもゴムのブーツ、暖かい洋服、単独作業をしない、
水の外に頻回に出る、可能な限り乾いた洋服に着替えるなどします。

5)重機の扱い(ブルドーザーなど)

ブルドーザーなどの重機は適切な教育を受けた人のみが操作します。

6)地盤の不安定性

津波の水は、自然歩道だけでなく、歩道、駐車場、道路などを破壊します。決して水によって破壊された建物や地面が安定していることを期待してはいけません。浸水した建物や津波に持ちこたえた建物も危険の可能性があります。洪水で破壊された建物は専門家による確認の前に中や周りで働いてはいけません。もし動いたり、変な音がしたらすぐに立ち退きます。

7)危険物

津波の水には、タンク、ドラム、パイプなどからの農薬やプロパンなどが含まれている可能性があります。地元の消防署や危険物チームとの連絡なしに不明なコンテナを移動しないでください。
潜在的に汚染された可能性のある地域での作業には、皮膚への接触や蒸気の吸入をさけるための適切な防護服を着用してください。農薬やその他の有害な化学物質にさらされた可能性のある皮膚は頻回にしっかりと洗います。

8)火災

火災は洪水によって被害を受けた地域において防火システムが作動しない、消防署の対応困難、消防用の水の供給困難などの理由で大きな影響を与えます。労働者や経営者は追加の予防策をとる必要があります。少なくとも 2 つの消火器一つはUL 規格で少なくとも 10 a のものを掃除をする場所に設置します。

9)溺水

移動した水に入ると泳げたとしてもおぼれる可能性があります。車の中にいる人が溺水する可能性はとても高いです。深さが不明の場所に車や重機で入らないようにしましょう。NIOSHは単独作業の禁止や洪水の近くで作業をする際に沿岸警備隊承認ライフジャケットを着用することを薦めています。

10)防災対策

ファーストエイド

軽微なけがや火傷のファーストエイドは汚染された水に曝露されると大変危険なので重要です。
すべてのきずはきれいな水と石けんで洗いましょう。作業中のほとんどの切創においては
破傷風の予防接種ができることを確実にしましょう。

防護具
浸水した地域でのほとんどの作業では、次の個人保護具が必要になります。

・ヘルメット
・ゴーグル
・重作業用手袋
・鋼の足とインソール、防水ブーツだけでなく鋼シャンク (可能な場合)

チェーンソー、バックホー、トラクター、舗装ブレーカー、送風機、乾燥機などの機器から過度のノイズは、耳鳴りと聴覚障害の可能性があります。
あなたが叫ばなければお互いに聞こえない場所では耳栓をしましょう。

11)閉鎖空間での作業

ボイラー、炉、パイプライン、ピット、駅、浄化槽、下水の消化、貯蔵タンクなどの閉鎖空間で作業をする際には危険性を認識する必要があります。閉鎖空間には次のような特徴があります。

・入口または出口が限られた範囲しかあいていない
・不十分な自然換気
・連即した作業のためのスペースが想定されていない

閉鎖空間では有毒ガス発生、酸欠、または爆発の可能性があり死亡事故につながる可能性があります。
多くの有毒ガスや上記は目に見えず、またにおいもないので、安全かどうかを感覚で判断しては
なりません。閉鎖空間には十分なトレーニングを積んでいなければ絶対に入ってはいけません。
もし閉鎖空間に入る必要がありトレーニングを積んでいなければ消防に相談しましょう。

12)ストレス、長時間労働、および疲労はけがや病気のリスクを上げます。


感情的にも物理的にも疲弊する長時間労働や家が破壊されたり仕事を失ったりすることで非常に大きなストレスを感じることになります。このようなストレスにさらされている労働者はけがや感情的な事件がおこりやすくなり、またストレスに起因する疾患を発症しやすくなります。

家族、近所の人や地元の精神衛生の専門家からのメンタル面でのサポートはストレスに関連する疾患などの予防につながります。

復旧に関わる人の障害や病気のリスクは次のような方法で予防できます。

•復旧や清掃の優先順位を設定します(日や週単位で)。身体的な疲弊を避けます
•通常の睡眠のスケジュールにできるだけ早くします。休息を多く取得し、疲弊する前に休みを頻回にとります。
•あなたのコミュニティの災害救済プログラムとサービスを利用します。
•精神的疲弊に注意します。家族や隣人などによるメンタル面のサポートがなければ地域の健康の専門家やメンタルヘルスの専門家に相談しましょう。


提供いただいた資料はここまで。

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