後期高齢者医療制度は「隠れた増税」、早めに口座振替手続きを
最終更新日:2017/04/10
75歳以上から保険料を徴収することに賛否両論あるが、明らかな問題点は「年金からの天引き」という制度にあると思う。
天引き制度の闇
「天引き」というのは、非常に恐ろしい仕組みで、いつの間にか取られている事に慣れてしまうのです。
私もサラリーマン時代に、かなり収入があった方でしたので、所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料として今ではビックリするくらいの金額を天引きされていました。
しかし、正直あまり気にしていなかった。
(ヒドイな~こんなに引かれるんだ程度の感想)
そして事業主になってから、気づいたんです。
(天引きではなく、振込になります)
「なんだこの金額?ありえない・・」と
その時に身をもって体感しました。天引きという仕組みの怖さに。
天引きに文句を言うのは最初だけです。
必ずそのうちに意識が低くなってきます。
国はこれを知っています。
天引きの効果を。
マーケティング手法の一つでもありますが、継続課金はクレジット決済や口座自動引き落としを導入すると、支払い続けてもらいやすい。
しかし、これを毎回銀行振込みにすると、途端に回収率が落ちる。 ※手続き的なものだけではなく、心情的なものもあるんです。
人は財布から金を出し続けるのは嫌なんです。
※社会保険労務士や税理士の顧問報酬などでも同じですね。
口座自動引き落としは必ず導入した方がいいんです。
後記高齢者医療保険料は年金からの「天引き」です。
最初の時期を乗り切れば、支払っているという意識が下がりますので将来的には今ほど反感を買うこともなくなるでしょうが、実は私が書きたかったのはこれではありません。
後期高齢者医療制度は増税制度?
例えば両親の年金から保険料が天引きされた場合、子供がその金額を両親に渡しても所得控除ができないのです両親と子供という関係だけでなく、夫婦間でも同じです。
個人個人の年金から天引きをするという事は、世帯で考えた場合増税に繋がるかもしれないのです
もし、世帯主が保険料を実質支払っているのであれば、天引きではなく、世帯主の口座からの口座振替に変えた方が良いでしょう。
※口座振替を認めるようになったのも08年6月に決まったばかり。
この件を詳しく書いている記事があります。
是非ご覧ください
>>後期高齢者医療制度は「隠れた増税」制度!? (宮崎の社会保険労務士 内布先生の記事です)