ジョブトライアル(県や市が主催するインターンシップ体験)

公開日:2016/04/24
ジョブトライアルというのをご存じでしょうか?

発案は仙台市だと思いますが、簡単に言いますと、市が18~29才の宮城県在住の人にインターンシップ(しごと体験)の仲介をしているわけですね。

インターンシップ制度は、採用のプロからみても会社にとってはお勧めです。

仙台市のジョブ・トライアル
良い制度だなと思って、検索してみたのですが、「姫路市」がジョブトライアル事業として公開しているものがありましたが、中身は仙台市のと比べるとまったく違いました。
紹介予定派遣て、、、通常は派遣会社が最後は企業から紹介費用としてお金をもらうんですけどね。(このジョブトライアル姫路が企業がパソナに払うのか、姫路市が税金でパソナに払うのか、パソナは1円も受け取らないのか分かりませんが、パソナと自治体や政治が関係すると、私はどうしてもすぐにこれを思い出してしまいます。※思想の自由です)

まあ、姫路市のはちょっと仙台市の良い制度を間違って導入していますので、ジョブトライアルと名づけるのはどうかなと思います。仙台市に乗っかった感じですね。

仙台市のジョブ・トライアルが良い点

最大10日間という短さ 10日間ですから、受け入れ側はビジネス的な成果を求めることはできませんが、職場の雰囲気や仕事内容を知ってもらえます。今後やっていけるかどうか人間性を見るなら10日間もあれば充分です。

面接をできること 無条件受け入れなどは危険すぎます。合同とは言え、面接ができることが企業側にとっては重要です。

事前研修でビジネスマナーなどを学んでもらえること 受け入れ前に色々と研修をしてくれます。学生であってもビジネスマナー研修を受けてきてくれるのはとてもありがたいです。社会人であれば、特にありがたいです(社会人でビジネスマナー研修を受けたことがない人は多いですからね。)

学生の場合だと意識高い系と出会える インターンシップの醍醐味でもありますが、インターンシップにいこうと思う学生は、割合としては優秀な学生が通常の新卒採用選考時より多いです。
就職活動が始まってから、バタバタと企業研究をするのではなく、かなり先に動いているわけですからね。少なくとも行動力はあります。

広報を市がおこなってくれる 大手就職ナビなどでもインターンシップを募集できますが、当然ながら掲載にお金がかかりますし、ライバル企業も多いです。
2015年は1期は39社、2期は15社のようですから、あまり企業側に知られていないんでしょうね。穴場です。受け入れ企業が少ないので、ライバルも少ないわけですね。

保険料以外は基本無料 姫路市がどうなっているのか分かりませんが、紹介予定派遣の場合、派遣元にお金を支払ったりなどが不要です。そもそもインターンシップで労働者扱いにしないためには、賃金を支払ってはダメなんですね。
※賃金を支払ったら労働者になりますので、労災が適用されます。賃金を支払わないことで労災が適用されないから損害保険などに入るのです。


などなど、仙台市のジョブトライアル事業は色々と良いなと思いました。

参加する求職者側も、実際に会社で数日間(しかも10日という適切な期間)働けると言うのはとてもよく、会社の雰囲気も当然分かりますので、業界の事も聞けば教えてくれるでしょう。

企業研究や業界研究としてはとても良いです。

受け入れ企業で、もしインターンシップをした人が、その会社に入りたいと思わなかったら、その事実を受け止めて、今後の改善に繋げられます。

インターンシップを導入することで、教育体制なども見直すきっかけになりますし、もし受け入れした人が入らなくても、会社にとってはプラスなんですね。

田舎の県は真似をしよう

仙台市のジョブトライアルは良い制度です。

県の雇用促進にも間違いなく繋がります。企業にとっても良い事ばかりです。

しかし、検索しても、まだ宮城県だけみたいですね。

福岡、熊本、宮崎、鹿児島、佐賀、大分、長崎、沖縄などの九州や、北海道や、香川、徳島、愛媛、高知などの四国、中国地方や北陸地方、東北地方などぜひ、どんどん広がってほしいと思います。

「体験入社」は本当に良いんです。企業にとっても求職者にとっても。

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